2020/07/17 13:28
ironomoriのこれまでの歩みについてご紹介します。
①
作家さんとの出会い
私たちは以前「アール・ブリュット札幌展実行委員会」というボランティア団体で、絵画や立体作品の展示活動をしていました。
(アール・ブリュット札幌展実行委員会についてはHPをご覧ください→https://artbrutsapporo2014.wixsite.com/artbrutsapporo)
それらの作品を創る方の中には、身体的、知的、精神的に障がいを持った方が多くいらっしゃいました。
作品発掘や調査のために、団体の活動拠点である札幌や周辺地域の支援施設や作家さんのご自宅へ伺い、どのように創作活動を行っているのか、見せていただくこともありました。
田湯加那子、臼井愛さん、tomoni artさんとも、その時に出会いました。
またironomoriオリジナル商品のアイディアも、アール・ブリュット札幌展実行委員会の活動の中で創作支援として取り組んだ雑貨制作がきっかけとなりました。
②
オリジナル商品の制作と販売に向けて
田湯加那子さんと臼井愛さんの絵を使用したironomoriオリジナル商品のアイディアはすでにありましたが、継続して販売するには様々な課題がありました。
まずは、作家さんの著作権を守ること。
商品に使用する絵の著作権は作家さんにあります。商品が売れるたび、作家さんへ、絵の使用の対価を支払う仕組みを作りたいと考えていました。
法律の専門家に相談しながら、絵の種類や対価などを細かく決めた契約を作成し、作家さんと契約をしました。
また、インターネットで広く販売を行うにあたり、私たちの活動内容がわかりやすいユニット名を考え、ironomoriに決定。商標登録も行いました。
しかし、店舗を構えて販売するためにはまとまった開業資金と時間が必要です。それぞれ仕事や育児で忙しかった私たちは、隙間時間で運営でき、開業資金もほとんど必要ないインターネットショップの開設という方法を選びました。
③
全国の支援施設との取引を開始
事業を開始した時から、オリジナル商品の他に、全国の支援施設で制作されている魅力的な雑貨を集めて販売したいと考えていました。
神奈川県のstudioCOOCAさんへは、以前アトリエを訪問し創作活動を見学したことがありました。
ダイナミックで個性的な絵を描く方が多く、雑貨の種類もたくさんあります。どれも抜群にかわいいのが一番の魅力です。
取引をお願いしたところ快諾いただき、イベント時の委託販売を始めさせていただきました。(当店でのstudioCOOCAさんは独自にオンラインショップを運営されているため、当オンラインストアでの販売はありません。)
東京都世田谷区にある世田谷区立玉川福祉作業所の方々が制作する雑貨ブランド「irodori」の商品とはインスタグラムで出会いました。
様々な色や形のビーズを独特な感性で縫い付けたビーズブローチに一目ぼれし、取引をお願いし、委託販売を始めました。
ビーズブローチの制作現場を見学に伺った際、長い時間をかけて細かい作業をじっくり丁寧にこなす方や、インスピレーションのもと一瞬ですばやく制作する方など、それぞれ自分らしく作業されていたのが印象的でした。
(見学に行った時の様子はこちら→https://www.instagram.com/p/ButVSDenbfa/)
北海道のともに福祉会によるアートグッズブランド「tomoni art」さんとはアール・ブリュット札幌展実行委員会の活動をしている時に出会いました。
週に一回行われている創作活動の時間に何度もお邪魔して、たくさんの素晴らしい作品に出会い、展覧会のために絵をお借りしました。
雑貨もおしゃれでかわいいものが多く、早速取引を開始させてもらいました。
今後さらに取引先を増やし、全国の魅力的なものたちを集めていきたいと思っています。
④
イベント出店、カフェや美術館での委託販売など
2017年のフェアトレードフェスタ2017in札幌に始まり、札幌、洞爺、恵庭、帯広、ニセコ、横浜で過去14回イベント出店を行いました。
実際に商品を手に取っていただき、対話しながら販売を行うことで、私たちの活動をたくさんの方に知っていただくことができました。
今後もオンラインショップだけでなく、定期的にイベント出店を行っていく予定です。
また、札幌のくろわっさん専門店TenderHeartさん、江別のcafe心麦さん、札幌芸術の森美術館さんで、当店の商品の一部を店舗販売していただいております。